持続可能な農業システムの構築へ
日本国内の農業を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化や担い手不足、異常気象などの課題を抱えています。世界では、農業での化学肥料・農薬によって排出される温暖化ガスの削減や水質・土壌汚染の低減が大きな課題となるなど、環境への配慮が強く求められています。三洋化成はこれまで培った界面制御技術をはじめとする化学技術によって、農業分野の課題に応えるソリューションの提供を目指しています。
持続可能な農業システム~トータルソリューション~
ペプチド農業
農業分野の課題に応えるソリューションの提供の1つとして、農業におけるペプチド※の活用を研究開発しています。特定のペプチドを与えることで、植物に不足している性質を発現させ、従来の品種改良と比較して、安心で簡単に植物の様々な機能を引き出すことが可能です。その結果、病害虫や気候変動による被害を防ぎ、農作物の収量や品質の向上が期待されます。
持続可能な農業システムの一翼を担うバイオスティミュラント(植物の活性化素材)であるペプチドを活用した新たなペプチド農業を確立し、農業支援を本格展開してまいります。
※ ペプチドはアミノ酸が複数つながったもの。植物の代謝や組織間の情報伝達の要として働き、生育環境への適応や耐性向上などに欠かせない重要な成分。
リリース情報
2022年8月31日:卵由来の液体肥料の開発を行うENEGGOと資本業務提携
2021年9月16日:世界の農業危機をバイオテクノロジーで救う 三洋化成とファーマフーズが「アグリ・ニュートリション基本計画」を策定
2021年6月 4日:持続可能な農業を目指して三洋化成と新富町が連携協定を締結